[5]テ・カオ ⇒ レインガ岬 ⇒ テ・カオ
12月1日(月) 雨及び強風
午前6時30分起床。
午前7時、Nさんの車でレインガ岬(Cape Reinga)に向かう。
これは、シケのため仕事が出来ない事から、予定を変更して送って下さったもの。
Nさん・Iさんの両氏と共に、ここNew Zealandの最北端に位置し今回の出発地でもあるレインガ岬に着く。
車から降りると風雨が余りにも強かったが、先ず辺りを見学した後、運よくあった公衆便所の中で愛車を組み立てる。
「風が大変強いため、今日も泊まって行け」とNさんから言われ、お言葉に甘える事として殆どの荷物を持って帰っていただく。
そしてサイクリングを開始。
先ずは、最先端にある灯台まで行く。
そこにある方向指示標の一つに「TOKYO 〇〇〇〇km」と あるのを見た時、改めて俺は外国に来たんだと思う。
小雨まじりの強風の中、崖の上に立つ白い灯台。
下に見える南太平洋(South Pacific Ocean)とタスマン海(Tasman Sea)が ぶつかり合っている男性的な光景、振り返るとテ・ウェラヒ海岸(Te Werahi Beach)の白い砂浜が見える。
そして、今日の目的地テ・カオ(Te Kao)に向かう。
道の両サイドは、ほとんど全部と言ってもいい位に羊牧場が続き、のどかそのもの。
だが、未舗装のうえに上り下りが激しく、加えて向かい風で、道が下りにもかかわらずぺダルを漕がなければ進まないのには閉口した。
おかげで、50km程度の道にかかった時間が実に6時間と、予定を2時間も上回る信じられない初日となった。
宿舎に戻り、日本の水道の感覚で水を飲んでいると、Nさんに「この辺りは雨水を貯めて飲み水にしているため、沸かしたものしか飲んではいけない」と言われたほか、Iさんは「テ・カオ付近では全く泥棒はいないし、ニュージーランド全体でも滅多に無い」と言われた。
このほか、二人に「ニュージーランドでは日本とは正反対で、食事は男が作り、後片付けも男がする」という嘘のような話を聞いたが、はっきり言って信じられない。
午後9時30分 消灯。今日は大変だった。