[6]テ・カオ ⇒ アワヌイ ⇒ タイパ ⇒ マンゴヌイ
12月2日(火) 晴れ
午前6時30分にNさんとIさんは仕事に出かけられる。
再び寝てしまい、起きると11時で、いろいろとしている内に出発は12時ジャストになってしまった。
こちらは日が落ちるのが遅く、午後8時半で やっと暗くなる。
いくら夏とはいえ、嘘みたいである。
今日は昨日とは違って晴であったが、少し風があった。
昨日とは打って変わって道は平坦。途中からは道も舗装になり、実に走り易い。
テ・カオの小学校の横を通った時、子供たちに手を振られて振り返したが、何とも言えない良い気持ちだ。
道路の両サイドには牧場が続いている。
先端部分を占めるアウポウリ半島(Aupouri peninsula)を南下してアワヌイ(Awanui)に抜け、ハンドルを左に切り国道1号線から10号線に入って2時間ほど。
タイパ(Taipa)を抜け、午後8時ちょっと前にマンゴヌイ(Mangonui)着。
立ち止まっていると自転車に乗った二人連れの小学生に会う。
「どこから来たの」と聞くので「日本から」と答えると、狐につままれた様な顔をしている。
そして、自転車に付いているポリタンク(3ℓ入り)を指して「何を入れるの」と聞くので「水」と答えると、「入ってないから汲んで来てあげるよ」と言われ頼む。
が、戻って来て言うには「今日はどこに泊るの」と聞くので「決まってない」と答えると、「家に来ないか? おいでよ」と言う。
日本を出る時、「現地の人の家に入れたらなあ」と思ってはいたが、チャンスが余りにも早く来すぎたため さすがに一瞬ためらったが、やはりチャンスだ。
「All right」と言って付いて行く。
玄関ではディグビーさんと奥さんのパット、それにデッカイ犬が俺を待っていてくれた事から、俺を泊める事が決まっていたと思われた。
当たり前だが、全く見ず知らずの、それも外国人の俺を歓迎して下さる。
こういう所に、国民性がいかに寛大かつ ゆったりしているかが伺われる。
家に入ると、先ず紅茶を出され、しばらくしてから夕食となり、デザートのアイスクリームを食べて紅茶を飲み夕食を終える。
俺はフォークとナイフを使ったテーブルマナーは全く知らないため、ディグビーさん達が食べるのを見ながら 同じように食べていた。
しかし、こちらのアイスクリームは美味い。
夕食後、日本語は殆ど話せないが、日本人の奥さんを持つエドワーズさんを中に、彼の片言の通訳と皆で辞書を引きながら悪戦苦闘していろいろと話す。
昨日もそうだったが、道路の両サイドは牧場でゆったりした景観だが、ニュージーランドの道は意外と上り下りが激しい。
また、町と言っても日本の町とは比較とならないほど小さいが、ニュージーランドの人は良い意味での「人が良い」と言うのか、俺は来て良かったと思う。
昨日Iさんから聞いた話も実際であり、夕食は夫が用意し、後片付けは子供が洗っており、奥さんは俺と話していた。
しかし、細々とした事は奥さんがしていた。
12時 ベッドに入る。
※「彼と二人連れの小学生とのやり取り」について、彼は「理解できる単語のみと相手
の身振り」にて解釈していた。