[16]タウポ ⇒ トゥーランギ ⇒ トカアヌ ⇒ タウマルヌイ ⇒ オンガルー
12月12日(金) 曇りのち晴れ
朝食を食べていると、子供たちは次々と声を掛けてくれて学校に行ってしまった。
ローリーにこれからの予定を聞かれたので教えると、「詳しい地図があるから」と4枚くれる。
また、「マーティリー(Matiere)に友人が、オタキ(Otaki)に両親がいるから是非 寄って行け」と住所を教えてくれ、紹介状も書いてくれる。
午前10時。
昼食を渡され、ローリーと奥さんに見送られてタウポを後にする。
前方にはトンガリロ国立公園の山々、右にはタウポ湖が美しく、空港へ向かう道の分岐点までは、たった二日しか経っていないにもかかわらず非常に懐かしく思えた。
上り下りも無く、平坦で走り易い道を順調に進むが、湖畔には そこいら中でキャンピングカーが見られる。
道路わきのレストエリアで さざ波を耳に昼食を食べ、食後トンガリロ国立公園を背に記念撮影。
再びタウポ湖とトンガリロ国立公園の山々を右手に見ながら、湖岸の道路をトゥーランギ(Turangi)まで走り、ハンドルを右に切って国道41号線に入る。
トゥーランギを抜け、トカアヌ(Tokaanu)を過ぎた所でフロントディレーラーがチェーンを噛んで壊れる。
壊れたものはしょうがなく、直しようもないので逆説的に壊して走れる状態にし、変則が必要な場合は落ちている棒をあてがってギヤを替える。
トカアヌを過ぎて上りとなり、嫌な感じが頭をかすめるも、ワイヒビレッジ(Waihi Village)にあるLook Outから眺めたタウポ湖は「素晴らしい」の一言!!
嫌な感じが頭をかすめて上り始めたが、着いてみると予想外に楽で、頂点には「WAITUHI SADDLE 869m」とあり、正面には雲で頭を隠してはいたがルアペフ山が雄大な裾野を広げている。
晴れていたら どんなに素晴らしいだろうか?
ワイツヒ峠(Waituhi Saddle)を後に、殆ど車の通らない素晴らしい道路を一気に下り、マヌヌイ(Manunui)から国道4号線に入りタウマルヌイ(Taumarunui)に着く。
タウマルヌイは、メインストリートを挟んで左側は商店のアーケードが建ち並び人通りが多く、右側は散歩道だろうか所々に椅子とテーブルが置かれてあり、その白い色が何とも言えない雰囲気を醸し出している素敵な町だ。
今日はタウマルヌイまでを予定していたが、オンガルー(Ongarue)まで延びてしまいレストエリアの隅にテントを張ってキャンプ。
予定が遅れ気味なので距離が延びるのは良い事だが、食べ物 少なし。
※「壊れたフロントディレーラー」について、この旅行で彼は「変速が必要な時には、
止まって棒でギヤを替えれば問題ない」事が分かり、私には壊れた(壊されたかも?)
ままの姿で最期まで取り付けられていた。
※彼はタウマルヌイの町を何故か非常に気に入っており、25年後の2000年8月に再
訪。彼は帰って来た時「夜だったが、町は当時と殆ど変わりなく、雰囲気にも変わり
は無かった」と私に話してくれた。