[21]ワンガヌイ ⇒ トゥラキナ ⇒ ブルス ⇒ サンソン ⇒ フォックストン ⇒ レビン ⇒ オタキ
12月17日(水) 曇り時々雨
起きると、予想に反して雨。
スパゲティ、ハンバーグ(小6個)、魚の缶詰(トマトケチャップ煮)で朝食。
「外人?」はトースト4~5枚というのが多かったが、中にはステーキを食べている者もいる。
今日の作業割当は部屋掃除。といっても「簡単に掃除機を掛けるだけ」である。
作業を終えて自転車の所に行くと、裏口から出て来たペアレントのおばさんから話し掛けられ、
「この雨の中を行くの」
「はい」
「今日はどこまで行くの」
「オタキ(Otaki)まで」のほかいろいろと話す。
そして、出発する時には「気を付けてね」と見送ってくれる。
本当はもう一泊したかったが、「午前10時から午後5時までは入れない」と言うのが引っ掛かって走ることに決める。
予定どおりというか、午前9時半に出発。
雨が降り止んだ中を走っていると、車に乗ったユースホステルの同宿者が手を振ったり、クラクションを鳴らしてくれるほか、窓から顔を出して「Have a nice traveling」、「Have a good traveling」と声を掛けてくれる。
きのう 走ったにもかかわらず、ハッキリしない記憶を頼りにワンガヌイ川沿いに遡って市街に入り、ワンガヌイ川に架かるワンガヌイ・シティ橋(Whanganui City Bridge)を渡ってワンガヌイの街と別れ、オタキに向かう。
トゥラキナ(Turakina)を抜け、ブルス(Bulls)からは5日振りに国道1号線を走る。
サンソン(Sanson)、フォックストン(Foxton)、レビン(Levin)と、時折り雨にたたられはしたが道路が良い上に起伏も殆ど無かったためか快調に進み、予定より2時間半も早い午後5時半にオタキに着いてしまった。
この天候の中で、こんなハイペースで走れるとは夢にも思わず。
オタキの町は、国道1号線より約2㎞海岸寄りにあった。
ローリーの両親の家を探すと難なく見つかるも、英会話力ゼロがたたって どの様に入って良いか分からない。
家のフェンスの前で、何と言って入って行けば良いのか分からず、中を覗きながら迷っていると、ローリーの父親のカーキークさんが不審そうに近付いて来る。
本来ならば気まずくなるのだが、この時は「ラッキー」と思った。
そして、彼にローリーが書いてくれた手紙を見せると、それを読むなり表情を緩めたカーキークさんは「家に入りなさい」と歓迎してくれ、奥さんのルイスにも紹介され改めて「ホッ」とする。
夕食後、ルイスも交え三人でお茶を飲みながら、辞書を片手に文法などは無視して単語をつなぎ合わせながら何とか話す。
特にルイスとよく話す。
いつもそうだが、会話と言っても相手が英和辞書を引いて一つ一つ示し、俺が和英辞書にて それに答えるというやり方が殆ど。
ルイスから「New Zealand Stone」、「Vorcanic」、「ティキ(プラスチック製)」、「羊毛を少量」、「パンフレット 2冊」をもらう。
明日はSouth Islandである。
オタキのカーキークさんの家にて。
※「スパゲティ」は缶詰のナポリタンスパゲティで、腹持ちが良い上に温めなくても食
べられる事もあり、彼はこれをパンに挟んで食べていた。
ちなみに、彼はこの缶詰がお気に入りで、後年ニュージーランドを旅行した際には、
自分用も含め必ず土産として買っている。