ニュージーランド縦断サイクリング1975.12-'76.1

「行った、銀輪走(走った)、見た、知った」……そして残った/サイクリングで駆け巡った彼との45年間

9.写真に残る湖、沼、池など

[21]ニュージーランド② 北島(South Island)2

文章については、はてなブログの別ブログ『「行った、銀輪走(走った)、見た、知った」……そして残った』で2023年12月7日に公開したものと同一内容です。

なお、この文章については、当ブログ「ニュージーランド縦断サイクリング1975.12-’76.1」から抜粋したものとなっています。

ワナカ湖 》の2および《 ハウェア湖

12月29日(月) 晴れ

午前10時半に出発。

出発が遅いせいもあるのか、昨日と打って変わって久々に夏らしい天気だ。

ワナカ湖とマウント・アスパイアリング国立公園、ハウェア湖と素晴らしい風景が続く中を走るが、とんでもない道路のため舗装道路の有難さを身に染みて感じた一日でもあった。

走っている車は、殆ど全部と言って良いくらい後ろにキャンピングカーやモーターボートを引っ張り、土ボコリをモウモウと上げて走っている。

土ボコリをモウモウと上げて走る事については日本も同じだが、一つだけ極端な違いがある。

本当に信じられない事に、殆どの車は俺を中心に前後30~50m位を出来るだけスピードを落として、ホコリが立たない様に走ってくれるのだ。

はっきり言って それ程の効果はないが、気分的には物凄く嬉しい。

1975.12.29 ワナカ湖

1975.12.29 ワナカ湖

マウント・アスパイアリング国立公園の山々を水に映すワナカ湖畔を走り、ワナカ湖とハウェア湖(Lake Hawea)の両湖を見る事が出来る標高405mのネック(THE NECK)を過ぎると、今度はハウェア湖だ。

1975.12.29 ネック(THE NECK)

1975.12.29 ネック(THE NECK)から見るワナカ湖

1975.12.29 ネック(THE NECK)から見るワナカ湖

1975.12.29 ネック(THE NECK)から見るハウェア湖

1975.12.29 ネック(THE NECK)から見るハウェア湖

また、暑い中をモーターボートが疾走するハウェア湖を左に見ながら走り、大分過ぎた頃やっと舗装道路になった。

舗装道路になって間もなく、ハウェア湖のほぼ全容を見渡せる展望所があり、ここには真下にブルーの水を満々とたたえるハウェア湖から水が引かれ、カップやホースも備え付けられてある。

粋な計らいのお蔭で、カップでのどを潤したり、手や顔を洗ったり、備え付けのホースでワナカ湖方面から来たホコリで真っ白になった車を洗ったりする事が出来るようにしてある。

 俺は、しばらくの間ハウェア湖を眺めて休憩した後、ポリタンクにハウェア湖の水を一杯に詰め、ワナカ(Wanaka)に向かう。

ハウェア湖も終わり近くになると、湖畔にはキャラバンカーがズラーッと並んでいて、湖ではモーターボートが白い波を立てて軽快に疾走し、岸近くでは人々が泳いでいるのを うらめしそうに見ながら、ハウェア湖を後にする。

※「カップでのどを潤したり」、「ポリタンクにハウェア湖の水を一杯に詰め」について、

 彼は湖畔から引かれている水の蛇口にカップ下がっているのを見て「飲んでも問題のがない」  

 と思ったとの事。

 また、同所ではミニバスで団体旅行しているニュージーランドの方が「水筒を見せて『ワナカ湖

 の水だ』」と言っカップに入れて出してくれ、ワナカ湖の水も飲んでいる。

 彼は結果的に両湖の水を飲んでいるが、「腹が痛くなった」とか「体調を崩した」という事は

 一切なかつた。

1975.12.29 ハウェア湖

1975.12.29 ハウェア湖

1975.12.29 ハウェア湖

1975.12.29 ハウェア湖を後にする

約1時間後、ワナカの町に入る。

数時間振りに再びワナカ湖を前にし、湖の向こうには頭を白くしたマウント・アスパイアリング国立公園の山々が連なっている。

1975.12.29 ワナカとワナカ湖

1975.12.29 ワナカとワナカ湖

1975.12.29 ワナカとワナカ湖