ニュージーランド縦断サイクリング1975.12-'76.1

「行った、銀輪走(走った)、見た、知った」……そして残った/サイクリングで駆け巡った彼との45年間

[29]ハリハリ

 

12月25日(木) 雨時々曇り

朝 起きると凄い雨。

 

今日はクリスマス。

隣の店は閉まっていたため、きのう買物をしておいて良かった。

 

干し物はと言うと、殆どの物は乾いていたが、一番肝心な寝袋と一部の服が未だ乾いていないうえ、雨が降っている事もあって、ここトーマシ・モーテル(Tomashi Motel)に もう一泊する事にする。

 

午前8時半に管理人さんの所へ行って、もう一日延泊を連絡。

 

昼からは雨も止み、晴れはしなかったが空を見上げると凄い速さで雲が飛んで行く。 

 

今日はクリスマスとあり、向こうのホテルでは酒でも飲んでいるのだろう、朝から景気が良い。

また、道路には車(トラック)に乗った「サンタクロース」が回っており、子供たちが囲むようにして一緒に歩いている。

ちなみに、真夏のハリハリでも「サンタクロース」の服装は日本と同じだったが、「霰」がちらついたのには驚くばかり。

 

ところで俺は何をしていたかと言うと、これから先の予定を立てたり、モーテルの近くをブラブラして一日過ごす。

 

なお、今後については後々のこともあり、サイクリングはオアマル(Oamaru)で打ち切る事に決め、インバーカーギル(Invercargill)のNACにてオークランドまでの航空便の予約をする事とした。

 

今日も写真は1枚も写さず。

※「今後については後々のこともあり」について、クライストチャーチ、ウェリント

 ン、オークランドで それぞれ二日ずつ滞在する予定の事を言っており、彼は復路にお 

 けるオークランドまでの国内線については全く予約していなかった。

※「サイクリングはオアマルで打切る……」について、計画ではスチュワート島に渡っ

 た後は南太平洋に沿ってクライストチャーチまで走行する事としていた。

 この打ち切りについては進捗の遅れが原因で、今後において更に短縮される事となっ

 たが、彼は「有意義な遅れ」として別段 悔やむことはなかった。

※今回も、彼は「写真が無いのは淋しい」として、26日に写したファタロア付近の牧

 場の写真をつけました。

ファタロア付近に広がる牧場とサザンアルプス(1975.12.26)