[30]ハリハリ ⇒ フランツ・ジョセフ ⇒ フランツ・ジョセフ氷河 ⇒ フォックス・グレイシャー ⇒ フォックス氷河
①ハリハリ~フランツ・ジョセフの聖ジェームズ・アングリカン教会まで
12月26日(金) 晴れ
午前9時に昨日分の宿泊費4$を払い出発。
こんなに早い出発は、久し振りである。
今は夏のはずだが、今日は物凄く寒い。
昨日、一昨日の二日間に山には雪が降ったらしく、そんなに高くもないのに山々の頂は白く、24日に着いた時とは異なる様相にビックリ。
日本では考えられないだけに凄い所だ。
今朝の服装は、普段のTシャツにジャージ、ハイソックス、ニッカーボッカーに加え、ヤッケを着て手袋まではめている。
服装は みんな薄い物だが、息を吐くと白くなるのだから、やはり相当に寒いのだろう。
本当に今、夏なのだろうか?
今日も両サイドには牧場が広がり、羊、牛、馬が草を食んでいる。
そして、左手の奥には頭に白く雪を頂いたサザンアルプス(Southern Alps)が屏風のように連なっている。
国道6号線に沿って、森閑とした中にあるワハポ湖(Lake Wahapo)、サザンアルプスを背にひっそりと青々とした水を湛えて美しいコントラストを見せるマポウリカ湖(Lake Mapourika)が姿を見せる。
マポウリカ湖畔でヤッケと手袋を脱ぎ、服装も普通の姿に戻る。
午後2時、フランツ・ジョセフ(Franz Josef)の町に入る。
予想外に小さい町だ。
先ず、聖ジェームズ・アングリカン教会(St James Angulican Church)に行く。
こじんまりとした小さな教会で、ひっそりとした中にありゴミ一つ落ちていない。
下にはフランツ・ジョセフ氷河(Franz Josef Glacier)を源とするワイホ川(Waiho Liver)が流れ、周りをシダの木に囲まれた中にサザンアルプスを窓に映すこの教会は、何か俗世界を離れた気分にしてくれる。
木のドアを開けて中に入ると、薄暗い中に正面の十字架を真ん中に、つい先ほどガラスに映っていた山々が、今度はガラス越しに聳え立っており非常に印象的である。
来訪者名簿があったので「O**** H*****, FUKUI, JAPAN」と記してこの素晴らしい教会を後にする。
そして、この旅行で最も見たかったのが氷河。
その内の一つのフランツ・ジョセフ氷河(Franz Josef Glacier)に向かう。
※「シダの木に囲まれた」のシダの木とは、「ファーン」の事。